佐世保が舞台、佐世保がロケ地の、現在では鑑賞が困難な劇場映画作品を厳選してお届けする、
「映像文化アーカイブとしての佐世保映画祭」を今年も開催します。
「映像文化アーカイブとしての佐世保映画祭」は平成30年(2018年)に、
〝第7回 させぼ文化マンス〟の構成事業として採択され、
「裸足の青春(1956年)」、「空の大怪獣ラドン(1956年)」、「永遠の1/2」、
「スイート スイート ゴースト」、「69 sixty nine」の劇場作品5作品と、
短編映画3作品を上映し、大きな反響をいただきました。
2回目となる今回は、昨年上映し、各方面から大反響をいただき、
また、時間が合わずに見逃したとの声も多かった「裸足の青春(1956年)」(土日連続上映)と、
「空の大怪獣ラドン(1956年)」を再上映いたします。
さらに、佐世保の街と歴史の〝暗部〟に、深く、衝撃的に斬り込んだ、
井上光晴原作・共同脚本、熊井啓監督作品「地の群れ(1970年)」と、
森繁久弥、三木のり平、フランキー堺ら、〝昭和〟の喜劇俳優・名優が総出演、
SSK(佐世保重工業)での“日章丸”の係留風景もご覧いただける
「続
社長漫遊記(1963年)」の2作品を新たにご紹介いたします。
また、長崎・佐世保を発信拠点に、瑞々しい感性で〝宇久島〟〝黒島〟の今と青春を描いた
長崎県立大学映画研究会SeaCaT第1回制作作品「しらあいの赦(ゆるし)」と、
渋谷TANPEN映画祭オリジナル短編映画「リッちゃん、健ちゃんの夏。」を、無料上映いたします。
共に、佐世保の離島をメインの舞台とした作品。
元祖〝黒島〟が舞台の「裸足の青春(1956年)」と併せてご覧いただけたら幸いです。
昨年上映した「69 sixtynine」の設定年1969年(昭和44年)とほぼ前後する時代、
「69」の主人公ケンが「フェスティバルったい」と、溌剌と時代と奮闘していたその頃、
同じ佐世保で、「地の群れ(初版刊行1963年、映画封切り1970年)」 に描き出される、“暗闇”も
またその頃の佐世保の事実としてあったのでしょう。
そして「続
社長漫遊記(1963年)」に登場する、
世界最大規模の大型タンカー“日章丸”の竣工で沸き立つ、高度成長期真っ只中の佐世保も
まさにその時代の佐世保の日常だったはずです。
昭和から、平成、そして令和と、佐世保を舞台に生まれた、数々の人間ドラマ、
高度成長期の佐世保で生まれたドラマを、ぜひ、中ホールのゆったりとした座席で、ご鑑賞ください。
ご来場を心よりお待ち申し上げます。